セントバーナード写真とピンボケ親爺のブログ

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諸悪の根源は、【繁殖屋】

初めに
私は、【繁殖屋】という言葉を侮蔑的に使う。
「繁殖」というのは、生まれてくる仔犬の将来像を考えて、スタンダードからの逸脱度の少ない精神的、肉体的健全な“より良い子犬”を作出することである。
繁殖屋というのは、場当たり的、短絡的にそこにオスとメスが居るから交配した。仔犬の将来的な出来上がり等に関係なく自分の懐勘定で仔犬を作出し仔犬販売の儲けを生活の糧にする商売人を言う。
繁殖屋と言っても少数頭数で営んでいる方は、少なく殆どが50頭前後以上から福井県の問題になった仔犬製造工場のように400頭前後の犬を2~3人の従業員が世話をしていたという悲惨な繁殖屋もある。
お断りしておくが、
私は、全ての繁殖屋を非難するつもりはない。
真面目に子犬造りに励み諸般の事情で仔犬を作出販売しなくては、生活ができないでいる繁殖屋さんをも罵倒する気は、さらさらない。
諸悪の根源とは、
① 血統的なもの
以前NHKの番組でも取り上げられたが、遺伝的欠陥丸出しの仔犬は、繁殖者が自分の繁殖した犬の追跡調査を全くしないからである。作出して売ってしまえば後は、知らない、という繁殖屋が殆どなので悪性遺伝子の継承及び顕出については、気が付かないか気が付いても銭勘定上無視をしている。
更に大量の犬を飼育している場合オス・メスの管理がしっかりできていない為繫殖場では、どの牡が父親か判らない例が多くある。
血統書を作成するのには、どの犬を父親として登録するのだろうか?
親子交配、同胎仔交配は、JKCで登録拒否の極近親交配であるがこのような交配も当然あるであろう。
② 飼育環境
大量仔犬製造工場(パピーミル「英: puppy mill」は、英語で「子犬工場」を意味し、営利を目的として犬などの愛玩動物を費用を抑えて大量に繁殖させている悪質なブリーダーのことを指す。)
では、衛生管理や給餌環境が大変で常に利益と経費の板挟みで経営乱繁殖を繰り返し、中には無責任に犬をそのままにして夜逃げするパピーミルもある。
福井の倒産例もそうだろうと思うが、犬の餌代を節約するために学校給食の残飯を豚の餌でもあるまいし、貰いあせり犬の餌としている大型繁殖場もあるようだ。
最悪なのは、不潔な飼育環境のためノミダニシラミそして腹腔内の回虫鈎虫etc駆除ため現在小動物に使用が禁止(水銀が使用されている為)されている『ネグホン』を
ベイビーパウダーを振りまくように仔犬に大量使用しているようだという。
これは、犯罪行為で有るはずだ。
一般では、入手できない筈の薬品を横流しで入手することは、許されない事だろう。
仮に正規のルートで入手したとしても小動物に使用が禁止されているものを使用するのは、動物虐待に該当するのではないだろうか?
この薬品を使用された犬は、癌や臓器不全にならないはずがないだろう。
③ 販売方法
大量に製造した製品(乱繁殖仔犬)は、繁殖者の手から愛好者の手に渉るのは当たり前であり仔犬にとっては幸福であろう。
譲渡先の決まらない仔犬たちは、そのまま繁殖者が保有する場合もあるだろうが、何頭かは、当然の様に犬の「競り市」に持ち込まれる。
このシステムが良いか悪いか色々な意見があると思うが、私は、賛成しない。
自分で丹精込めて作出した仔犬を飼育する人間が分からない方法では譲渡したくない。
犬を物品と同じように叩き売りする等は、愛犬家やドッグショー人間のする事ではない。
本当の愛犬家やドッグショー愛好家なら犬に稼がせないで自分で汗水流し身体に鞭打って働けと言いたい。
私の周りには、犬の為と思い貧乏でも働き犬を愛してやまない犬バカが多数いる。
頭が下がる思いである。


この様にパピーミル(仔犬製造工場)と思われるところでは、余り良い評判は聞かない。
セントバーナードに関して言うなら純粋犬種を飼育して初めてセントバーナード愛好家と言えるのであって繁殖屋は、もどきセントバーナードや雑種をセントバーナードと称して販売している。恐ろしいことだ。騙されている初心者は、お気の毒としか言いようがない。


これら悪質乱繁殖屋を淘汰する為以前から問題提起されてはいたが、やっと環境省が24日繁殖規制整備を打ちだし悪質乱繁殖者の規制に乗り出した。
一方歌手の浅田美代子が環境大臣に面会し繁殖業者の免許制を要望した。
新しく動物管理法を改正して繁殖条件を厳しく規制する方向に動いているようだ。
現在のままでも動物虐待の条文を広く適用すれば行政官庁の指導と規制は、可能だと思うのだが・・・
日本人は、動物虐待の基準が低すぎると思う。のは、私だけの嘆きなのか?

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