Pipp Leaving. ピップの旅立ち。
2月28日はれ
今冬最後の日である。日一日と春めいてきている。
明日からは、春である。残念ながら未だ北の大地北海道では、つくしんぼうの発見には、ほど遠い。
その代わり春らしいものを沢山目にする。
真っ白なはずの雪の表面に空気中の細かいゴミがあぶりだされてきたからである。雪解けの始まりだと私は、理解している。
さて、昨年肺がんの病に倒れ自分で愛犬を管理不能になていた極悪の環境下でやせ細り落ち着かない様子のPeapleを保護団体が他の犬を引き上げる中から私の犬舎につれてきた。
仔犬のころからその成長を見てきたピップは、交配に使ってもいいなと思っていた犬の一頭であった。
車に乗らないケイジに入らない。仕方がないので保護に来ていた屈強そうな女性三人に手伝ってもらいケイジに入れて帰宅した。
帰宅後は、今度はケイジから出てこない。引き綱をつけても引っ張り出せず2日間飲まず食わずでケイジ暮らし。
三日目には、飲まず食わずでいるピップが可哀想に思い、こちらがしびれを切らし友人と二人がかりでケイジから引っ張り出し、発情の来たメスとか問題児(犬)を入れる隔絶できる犬舎に入れ様子を見ていたらその晩に食事をし水も飲み排便もしていた。
そして3か月が経過し、キングスウッヅ犬舎の一員としてほかの犬とも仲良く群れ活動もできるようになり”ピップ”と呼びかけるとしっぽを振って愛想を見せに来るようになった。
この事がまた先輩犬との新たな睨み合いの火種となった。
先輩犬の仲間からそれが疎ましく見えるのか私とピップの間に割り込んでくる。ピップは、弱虫であるからすぐ「ウー」とうなり声をあげ一触即発の状態である。
これは、いずれ「力」のバランスに変化が見られると大喧嘩を始めると思い分断の方法を考えた末ピップを出すことに決めた。
コンパクトながらセントバーナードのタイピー(Typey)な体形とスイートな性格は、魅力的なものがあったのでゆくゆくは、種牡の一頭にと思っていたが我が家の犬どもの静謐と安心安全のために一頭飼育で雌犬のいないところへと思っていたところへ今回ピップを迎えていただいた。
ピップは、牝犬には、びっくりするほどデレデレでババー犬、年増犬、娘ギャルと差別せず平等にマウンッティングをして先輩犬から顰蹙をかってまたにらみ合いである。
昨日夕方福岡空港に到着してケイジから出てこないので手こずったとの事であったが夜遅くには、食事もして今朝は、早速自分で散歩にも出かけたようだ。とのメッセイジを頂き安心した。
この場を借りて皆様に訂正とお詫びを申し上げます。
Pippuの新しい飼い主さんのFBタイムラインのコメントの中で
初心者の方が
「純粋なセントバーナードは外崎さんの所にしか居ませんから云々」と書かれているのでここで弁明します。
セントバーナード犬種には、
2種類の純粋犬種がおります。
①スイスアメリカセントバーナード犬種。
②イギリスセントバーナード犬種。
この初心者が言わんとしたのは、スイスアメリカセントバーナード犬種のことであってイギリスセントバーナード犬種を含めてのことでは、ありません。
イギリスセントバーナード犬種愛好家の皆さんには、大変不快な思いをさせてしまい訂正してお詫び申し上げます。
翻って日本のセントバーナードの現状を申し上げると
イギリスセントバーナードを基礎にしたアメリカタイプとのMIX
(雑種)が殆どです。
日本セントバーナードは、スイスアメリカセントバーナード犬種は、キングスウッヅ系統の犬を除いては、血統的には雑種です。
五代祖迄遡ってスイスアメリかセントバーナード犬種ばかりであれば純粋犬種ですが五代祖の中に一本でもイギリス犬種が入っていると100%純粋なスイスアメリカセントバーナード犬種ではありません。
逆にイギリスセントバーナード犬種についても同じことが言えます。