セントバーナード写真とピンボケ親爺のブログ

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ポールの初盆

King's Woods Hey Paul V Stone Jr
(2018 - 12-12~2018-06-18

Cause of his death (死因)
Bloat (胃腸膨脹症)

His Matured face 


ポールが突然あっという間にこの世を去って2カ月が経ち初盆を迎えるにあたり、その死がやっと現実味を覚えてきた。
当犬舎で生まれた時は、同胎中の異なる♂の仔犬を残す予定でいたところ.1週間後にその仔犬は、親の下敷きになって圧死をした為ドッグショー用には、アピール度の強いカラー巻の大きな犬でないと(勿論バランス、歩様、顔貌も重要な要素である事は、言うまでもない。)とおもい大きなカラーのポールを選択した理由であり沢山の想い出を造って呉れた始まりであった。


私は、仔犬の選択は、出生後3日以内に判断し結果を出す事が通例である。そしてその2~3年後の成具合、出来上がり結果に想像と大きく異なる事は、なかった。
唯想像で出来ない出来事が一つだけある。
それは、「咬合」である。
正常な咬合は、[鋏状咬合(scissor bite)]である。
欠陥欠格となる咬合は、「オーバーショット」と「アンダーショット」の咬合であるが「イーブンバイト[切端]even bite)」と「レバースシザースバイト[逆鋏状](reverse scisseor bite)」の咬合は、FCI(JKC)のスタンダードでは、明記され許されている。
AKCのスタンダードでは、オーバーショットは、欠格とされアンダーショットは、好ましくないと規定され著しいアンダーデョットでなければ許されている。その程度は、鉛筆1本分と通常判断されて。

ポールの直仔Capone ♂ 
彼は、歯並びは、正常な鋏状咬合
アメリカでは、アンダーショットの犬には、スタンダードで要求されているマズルに近い良い顔の犬が多いと言うのも事実であるところからアンダーショットには寛容である。
日本では、英国セントバーナードが基礎となりマズルの長いマスチーフ顔の犬には、 アンダーショットは殆どみられない。その末裔である在来セントバーナードもアンダーショットは、少ない。そして英国系統のセントバーナードを好む審査員もアンダーショットには、厳しい判断をくだす。
話が大分寄り道したが、
当犬舎の様にスイス/アメリカセントバーナード100%の血統の場合アンダーショットの顕出率は、高く両親にアンダーショットの咬合が無くても仔犬に出て来ることがある。その為生後2~3日で決めてもそこ迄は、見抜けず6カ月過ぎてから里子に出す例がこれまでも度々あった。

Boy 14カ月 彼は、逆鋏状咬合
近々の例では、ボーイがアンダーショットだと思い一時里子に出そうかと考えていた頃もあったが、10カ月頃に再度咬合の検査をしたところ「逆鋏状咬合」であったのでこれならFCI(JKC)のドッグショーでも減点を採られる事は無い筈である。勿論AKCでは、全く心配なく何の躊躇もなく出陳できると思う。むしろ良い顔をしている理由もリバースシザーズバイトにあると自負している。
現在ボーイは、14か月のパピーである。2年あるいは3年になって顔に渋味が出てきたらと期待に胸を膨らませている。そしてポールの数少ない孫でありスターリンの直仔であるので順調に成長を願っている。
ポールの成長期は、あまり欲目でも期待度は、低かった。
それは、生後間もない時もそうであったが後頭部の張りが(両耳の幅と緩いカーブを指す。)私の後継犬として残す基準に至っていなかったからである。このこうとうぶの
張りが無い犬は、頭部の造りが上から見て逆三角形に近い造りを呈しなければならないのに対して底辺の狭い三角形の様な造りになりグレイトディーンやマスチーフの様な馬面になりがちである。

ポーっる7カ月@小樽港
ポールもパピーエイジ(18カ月迄)頃まで側頭部の張りが見られず長毛であった為少しは、カバーできていたが裸にしたら不快な顔の部類に入っていただろう。
アメリカの審査員としてもブリーダーとしてもトップクラスの方々と時折写真を送ったりFBに掲載されている写真を見て私から意見を求めるが若い頃のポールの評判は、毎回“顔の張り”を指摘されていた。
しかし、メイチャーエイジ(mature age 3歳頃から4歳にかけて)になって来た頃から側頭部の張りが出てきてセントバーナードらしい知的な顔つきになってきた。そしてその頃を契機にドッグショーでも良い評価を受けるようになってきた。

彼の生涯で最も良い成績だったR.King.
審査員 小林範宏(札幌市) ハンドラー福岡健治郎 (横浜市)
この初盆期間中は、一度も天気に恵まれなかったが
今日16日はポールの埋葬地で送り火を焚き安らかに天国から後輩たちを見守って欲しいと願いたい。
私もポールの服喪を解き反転攻勢の気概で純粋スイス亜米利加セントバーナードの啓蒙と普及に努めたい。
先ずは、タコを酢ダコにし、讃岐うどんを釜ゆでにして最後に
本丸に切りこむ順番を考えている。

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